2010年7月30日金曜日

【日記】ドイツ語、始めました。

 
 8月19日~9月5日まで、ドイツに行ってきます。日独青年協会さんというところが主催する「Hallo Deutschland 2010 program」に参加するためです。最初の10日間はユースウィーク&サミットという、現地の若者とのディスカッションイベント。終わりの一週間はドイツ国内観光です。初のヨーロッパ大陸上陸(以前、マルタ共和国というところに3週間程いましたが、大陸には行かなかったので…)しかも初のドイツ、初の英語圏以外の国に長期滞在…ということで、内心ドッキドキです。そもそも英語すら不安なのに、一体どうなってしまうことやら。

 ということで、少しでも自信をつけるために、ドイツ語を学ぶことにしました。通うのは地元の語学学校。夏季集中講座なので、短期ではありますが、ドイツ人の先生によるマンツーマン・レッスンです。全くの初心者なので、授業自体は日本語で進められる…はずが、時折英語が混ざったり。英語と日本語でドイツ語を学ぶというごちゃごちゃ感。頭の中がいい感じにシェイクされます。
 で、肝心のドイツ語ですが…。ごつい!長い!難しい!という三重苦状態。名詞も動詞も変化しまくりで、正直わけわかめです。でもそこがすごーく楽しい。久々に学習意欲が刺激されています。語学の勉強は昔から大好きだったので、その時の感覚が戻ってきたとでもいいましょうか…。実際話してみると難しくて、一筋縄ではいかないのですが(そもそも英語も危うい)それでも、楽しいです。何か目標があって勉強できるって良いですね!

 「日本人は英語が出来ない」と言われ続けて早●●年ですが、その理由は、日本人にとって、英語が必ずしも必要な言語とはいえないからではないでしょうか。そもそも日本という島国には英語を話す人がいないし、欧米人の姿すら(今でこそ多くなったものの)見ることはほとんどありません。日本人の多くは、「何のために英語を学ぶのか」という疑問に対する答えを見いだせなかった。だから、英語を学ぶことに対して、「義務」と感じることはあっても、「楽しみ」と感じることはなかったのではないでしょうか。目的意識の欠如は、学習意欲を削ぐのです。

 かつての、江戸時代を生きていた日本人はとても頭が良かったといいます。それは、「士農工商」という身分制度に基づいて、将来必要な能力を身につけるために勉強をしていたからです。たとえば、武士の子であれば、藩校という教育機関の元で、統治者としての責務を果たすために必要な事柄を学んでいました。農民の子であれば、農家を営む上で必要な能力を。商人の子であれば、商売をする上で必要な「読み書きそろばん」を。子どもたちは一生懸命勉学には励みました。勉学が、将来の生活に繋がっていたから、当然のことと言えば当然です。

 …話が逸れてしまいました。とにかく、「目的意識」が欠如してしまうというのは、恐ろしいことなのです。

 語学を学ぶ上でも、目的意識は重要だと思います。ドイツに行くからドイツ語を学ぶ。ドイツに行って、現地の人たちと友達になりたいから、ドイツ語を学ぶ。目的は単純なものでも、やる気がぐーんと上がります。何事においても目的意識は重要。そして、手段を目的化しないことも、重要。恩師からの受け売りではありますが、その通りだと考えています。

2010年7月28日水曜日

【感想】洋画×1、邦画×1

 6月と7月に映画を1本ずつ見ました。ひとつめは、洋画「アリス・イン・ワンダーランド」。3D&ティム・バートン監督の映像に惹かれて見に行きました。もうひとつは、邦画「借り暮らしのアリエッティ」。じぶり映画はハウル以来なので久々です。せっかくなので、感想を記しておくことにしました。ネタバレ自重していませんので、ご注意をば。



【アリス・イン・ワンダーランド】

 ティム・バートン監督といえば「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープスブライド」など、ゴシックでブラックな世界観を描く方、というイメージが(私の中では)強かったです。アリスのお話もその例に漏れない雰囲気を描いてくれるだろう!と期待していました。ゴシックロリータの世界でも「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」は良く題材に取り上げられていたように思いますし…独特の世界観が何ともいえない魅力を醸し出してくれている作品です。
 そん多大な期待を胸に抱いていたからでしょうか、正直、「ちょっと期待外れかな」という感想。10年後のアリスが再びワンダーランドへ…という展開は良いとは思うのですが、ワンダーランドの住人たちのイカれた雰囲気がいまいち平坦になりすぎている感じがしました。ジョニー・デップの帽子屋さんはビジュアルも内面も素敵なのに、出番が少なくてよくわからないまま終ってしまった感じも。赤の女王の孤独ゆえの行動とか、白の女王の腹黒さとか(絶対腹黒いよあのひと!)そういう深い部分をもっと見せて欲しかったな。

 ティム・バートン監督は、醜さや傲慢さの裏にある寂しさや切なさを描くことに長けていると思います。ナイトメア・ビフォア・クリスマスなんてまさにそんな感じ。グロテスクな外見のキャラクターたちの抱える気持ち、そういうものを素敵に描いてくれた作品です。アリス・イン・ワンダーランドもきっとそうに違いない!と期待していただけに・・・うむむ、残念でしかない。「勧善懲悪」なディズニー的考え方に染まっちゃった感じがするなあ。もっとゴシックでホラーでイカれてて、だけどどこか切ない、そんなワンダーランドが見たかったです。・・・中二病過ぎやしますかね。


【借り暮らしのアリエッティ】

 別名、「借りっぱなしのアリエッティ」なんて言われていますが!確かにそうだけれども!個人的には大好きな作品になりました。100分という短い映画ですが、中身は濃いと思います。ジブリの本領発揮!とでも言わんばかりの美しい映像&音楽にまず惹き込まれます。小人の目から見た人間の世界の描き方は本当に凄かったなあ。思わず感嘆の息が漏れました。生き物から見た人間の世界もきっとこんな感じなんだろうな。聳え立つ冷蔵庫、大きな音を鳴らす時計・・・。
 ジブリのキャラクターって、どこか野暮ったくて、あるいは非現実的過ぎて、「すきすきだいすき!」とはならない人物ばかりだったんですが(失礼な物言いですみません)本作の主人公であるアリエッティは本ッッッッ当に可愛いです!女の子らしい仕草とか、素直なところとか。自分のせいで家族に迷惑をかけた・・と落ち込むシーンとか、きゅーんとしちゃいました。志田未来ちゃんの声もジャストフィットしてて素晴らしい~~。その他のキャラクターも愛らしい方ばかり。寡黙なお父さんは格好良いし、どこか子どもっぽいお母さんは可愛いし。人間の男の子、シュウ君の達観ぶりも魅力的。藤原竜也が声優になっているスピラーのつんでれっぷりはニヤニヤせざるを得ない可愛さです。もっと出てきて欲しかったな~。
 
 ジブリなようでジブリらしくない感じも少々あったものの(若干ディズニーちっくに思えたのは私だけ?)、やっぱり好きです、この作品。DVD購入決定!

***

 次は「トイストーリー3」を見に行きたいなあと思いつつ・・・^^*

【旅行】7月11日~16日、ニュージーランド、オークランド滞在記

 7月11日から16日にかけての5日間、ニュージーランドのオークランドに滞在し、観光を楽しみました。大学の友人がニュージーランド留学をしているので、会いに行ったというわけです。日本は真夏ですが、ニュージーランドは真冬!というわけで、暑い部屋の中で真冬の洋服をスーツケースに詰めるという奇異な体験をしました。
 ニュージーランドは英語圏なわけですが、英語力がめっきり落ちた私は外国の方々とコミュニケーションすることもなく…純粋に観光を楽しんでしまいました。それも、友人のおかげ!…さてさて、この旅行記では、いつものように時系列に書くのではなく…印象に残ったものを記していこうと思います。

【飛行機】
 成田空港からニュージーランドに直通で行ってくれるのはこの「AIR NEWZEALAND(ニュージーランド航空)」だけ。JALとの共同運航便だったので、日本人のアテンダントの方々も多く、一安心でした。青いロゴが涼しげで素敵!…と、夏バテ気味の私はそう思ったわけですが、ニュージーランドは真冬なんですよね。はい。ちなみにこの飛行機はオークランドまで。クライストチャーチ(南島)に行く場合は、更にオークランド空港から飛行機を乗り継がなければなりません。  飛行機の機内はこんな感じ。最近はどの飛行機も大体座席の前にテレビがついていて、自分で自由に映画や音楽を楽しむことができます。便利な世の中になったものです…。が、ついついテレビ操作に夢中になってしまうと、睡眠を忘れてしまうので注意。余談ですが、この飛行機で偶然一緒になった老夫婦と仲良くなりました。帰りの飛行機まで一緒だったという奇跡!まさに旅は一期一会ですね。

【オークランド市内観光】 友人曰く、ニュージーランドは全体的に田舎。人口数よりも羊や牛の数が多いとか…。オークランド市内はそんな田舎の中で、唯一?!の都会部分というわけです。それでも、東京都内に比べれば長閑です。人が少ない…!上の写真はオークランド名物、スカイタワー、下の写真はDFSの外観です。 私が海外旅行で楽しみにしていることのひとつに、「空を見ること」があります。外国の空って本当に澄んでいて、広くて、大好きなんです。ニュージーランドの空もその例外ではなく、きらきらと輝いていました。まるで真夏の空のよう!お日様の形がこんなにくっきり見えるなんて、素敵ですよね。

【オークランド博物館】  オークランド市内にある博物館です。マオリ族のパフォーマンスを見ることができるほか、ニュージーランドの歴史を時系列的に学ぶこともできます。ここの博物館の展示の仕方が本当に好みでした!ニュージーランド国内のことだけではなく、たとえば第二次世界大戦中の他の国々の動向まで俯瞰することができるという作りになっていました。日本の博物館にはなかなか無い展示方法だったように思います。  ニュージーランドはその国旗の柄にも表れている通り、イギリスの支配下にあったので、ところどころにイギリス風の飾りがあります。このステンドグラスもそのひとつ、でしょうか。

【ホビット村】  オークランド滞在2日目は少し遠出をしました。オークランドからバスで4時間弱のところにある「マタマタ」という場所へ行きました。映画「Lord of the Rings」で描かれた、ホビットたちの村のロケ地となった場所です!指輪ファンの私と友人は感無量。日本人観光客は勿論のこと、観光らしき人はほとんどいませんでしたが…そんなことは知ったこっちゃありません! ホビット村へ行くためには、専用のツアーに参加しなければなりません。上の写真が、ツアーで使用するシャトルバス。実はこのバス、登場人物たちの名前が付いているという…私たちが乗ったのは「Gandalf」でした。レゴラス王子ではなかったのが残念でなりませんが、ガンダルフも大好きです。  バスに乗ってホビット村ロケ地までは30分ほど。雄大な自然の中でのドライブは贅沢なものです。牛と羊の数がとにかく物凄い!何やら白い点々が…と思ったらすべて羊だった!なんてことも。ニュージーランドの羊はとにかくモコモコしてます。日本の動物園(マ●ー牧場…)にいる羊とは毛並みも大きさも全く違っているような気がします。しかも、羊って、ろくに動かないんですね…牛も…。ひたすら草を食べています。ぬいぐるみみたいです。  そんなこんなでホビット村に到着~!上の写真は「パーティツリー」と呼ばれる大きな木です。映画の中では、第1作目「旅の仲間」の冒頭部、ビルボ・バギンズの誕生日パーティが開催された場所になっています。映画監督のピータージャクソンさんは、この木を一目見て気に入ったとか。樹齢は一体何年なんでしょう?空に向かってそびえたつ大きな木…。立派でした。 ロケで使ったホビットの家は、工事中(移動中?)のものがほとんどなので、中に入ることまではできませんでした。外観だけでも十分可愛くて、映画のワンシーンを見ている気分をそのまま味わえるので、大大大満足です^^*ホビットごっこを楽しみつつ…。ピータージャクソン監督は、トールキン氏が書いた「ホビットの冒険」の映画化にも取り組んでいます。公開される日が楽しみでなりません♪  ここでも空をパシャリ。上の写真はホビット村ロケ地から。下の写真はマタマタ市内からです。マタマタで一泊したので、夕陽を拝むことができました。ニュージーランドには背の高い建物はほとんどありませんし、電線などもありません。だから、空が大きいんですね。日本でもこんな風景があればいいのにな…。

【羊の毛刈り】  ちなみにホビット村ツアーに羊の毛刈りショー鑑賞も組み込まれていました。某マ●ー牧場でも見たことがありますが、海外で見るとまた違います。お兄さんにがっしりと抱えられてキョトンとしている羊さんが可愛い…。

【ワイトモ鍾乳洞】  マタマタに一泊した後は再び移動。ワイトモというところに行き、有名な鍾乳洞を観光しました。ここで有名なのは、満点の星空のように光り輝く土ボタルの姿。残念ながら撮影はできなかったのですが…今でも目を閉じるとその時の情景が浮かんできます。本当に本当に綺麗でした。宇宙の中に放り出されるってこんな感じなのかも、と、想像を膨らませてみたり…。ちなみに土ボタル見学は、鍾乳洞の中をボートに乗って進みます。上の写真はその時のボート。結構、狭いんです。例えて言うなら、ディズニーランドのカリブの海賊の船、みたいな…。 勿論鍾乳洞では探検家になりきってきました!…と言いたいところですが、上の写真はそんなアクティブなシーンを撮ったものではありません。当然のことながら!鍾乳洞から少し離れたところにある博物館では、プチ探検家体験ができます。洞窟に見立てた展示物の中を潜り抜ける、という。結構大変でした。うっかり痣を作ってしまったり、筋肉痛になってしまったことは内緒!^^;

【キウイに会いに行く】 鍾乳洞の後はまったりご飯でも食べ…と思っていたのですが、人の良いタクシーのおじいちゃんに押し切られ、ニュージーランド名物キウイバードを見に行くことに。ワイトモはマタマタと同じくらい、寧ろそれよりも田舎なところだったので、キウイバードがいるというところまでの道のりには何もありません笑。上の写真はさりげないお気に入り。「不思議の国のアリス」に出てくる看板を思い出させます。 キウイハウスという建物の中にキウイバードはいました。鳥のくせに飛べないキウイバード。お尻の大きなその姿は、何ともいえない愛らしさがあります。実際のキウイバードは夜行性らしく、暗いショーケースの中にいました。結構凶暴そうなくちばしだった気が…。ニュージーランドに来たからには見ておきたかったので、嬉しかったです。タクシーのおじいちゃんに感謝!

【列車に乗ってオークランドへ】 オークランドへは列車で戻りました。3時間近くの列車の旅。まるで「世界の車窓から」のようでした。そういえば、海外で列車に乗ることってほとんどなかったかも…。オーストラリアでは通学のために乗りましたが、長時間乗るのはこれが初めてです。  電車の中に乗客はほとんどいませんでした。ニュージーランドでは時の流れが遅いように思います。日々の生活で息をすることすら難しくなっている日本人にとって、良い休息の地になるのではないでしょうか。

【スカイタワーにて夕食】  お土産を大量に購入し、オークランド市内観光を終えた最終日の夜は、スカイタワーにて食事を楽しみました。スカイタワー、南半球で一番背の高い建物らしいです。その高さは東京タワーより少し小さい328メートル。オーストラリアのシドニータワーよりも背が高いんですね、驚きです!
 スカイタワーのレストランは、360度回転しているので夜景が十分に楽しめます。お値段もそれなりに高めですが、夜景+美味しい食事ならば文句ナシ!ガールズトークに花を咲かせながら幸せな時を過ごしました。よっちゃん、本当にありがとう^^*

***

 おまけ…  お土産たちです。上の写真は、友人が買った羊と私のキウイバードのぬいぐるみ。下の写真は私が大興奮で購入した「キウイ版」世界地図です。何と上下がさかさまなんです!!ずっと欲しかった形なので、本当にうれしかったです。世界地図を集めることが最近の趣味となりつつあります…夏にはドイツ渡航も控えているので、また何か良いものが買えれば良いなと思っています★

【6月25日~27日】松江藩校サミット

 25日~27日にかけて、島根県の松江へ一人旅をしました。私の卒業論文のテーマは「江戸時代の藩校教育」なのですが、その研究の一環として、松江市内で開催される「全国藩校サミット」に参加するためです。藩校サミットとは、藩校教育を現代に受け継ごうという名目の元、研究者や藩校関係者(藩主の子孫の方々など…)が集まって講演をしたり、観光ツアーに参加するというもの。26日に講演会、27日に1日ツアーというスケジュールでした。

 前日に出雲空港入りし、2日間、濃厚な時を過ごしました^^*

***

【1日目】

 滞在初日の午前中はフリー。講演会は午後からだったので、せっかくなのでひとり観光を楽しもう!と早起きして松江市内を巡りました。  松江観光に重宝したのがこちらのバス、「ぐるっと松江レイクライン号」です。200円で乗車することができ、松江のお城周りを中心に観光名所に連れて行ってくれます。1日乗車券は500円で、各観光名所の割引券付き。太っ腹です。  レトロな雰囲気の車内。赤いシートが綺麗です。椅子の前の荷物入れ袋の中には松江観光ガイドマップ(無料)や、素敵な出会いがあるかも…なお手紙まで。こういう細やかな気配りに嬉しくなりますね。運転手さんが女の人ばかりだったように思うのですが、それもスタイルのひとつ?!なのでしょうか。
 松江城周りの城下町を歩くことにし、バスを下車しました。松江といえば有名なこの人、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンです。1890年~94年にかけて松江に滞在し、松江尋常中学校などの英語教師を務めたギリシャ人。日本人の女性と結婚し、神戸に転居してからも、松江の風景を愛してやまなかったとか。  上の写真は「小泉八雲記念館」。八雲(ハーン)の人生や、残した数多くの作品が展示されていました。幼い頃に読んだ怪談話「耳なしほういち」「ろくろ首」「雪女」は、八雲の作品だったんですね。驚きです。  こちらは「小泉八雲旧居跡」。八雲が過ごし、作品を練ったという家が残っています。庭が手入れされていて綺麗でした。八雲は松江の風景の中に、数多くの妖怪や幽霊の姿を見ていたのかもしれません。  上の写真は八雲記念館の隣にある「武家屋敷」です。松江城周りには、数多くの武士の屋敷が立ち並んでおり、今もその面影を残しています。この屋敷は、唯一観光用に開放されているもの。270年前の古い姿がそのまま残っています。会津にあるような屋敷ほどの迫力や大きさはありませんが、しっとりとした赴きのある外観でした。    松江ではちょうどアジサイの季節。薄紫の花々が、屋敷に更なる彩りを与えていました。  上の写真は城下町から見たお堀の風景。遊覧船が通っています。松江城の周りを50分ほどかけて1周する船です。翌日に乗ることができました!派手ではないものの、古き良き日本の姿を懐かしむことのできる風景です。  お昼ごはんは島根名物・出雲そば。普通のそばよりも歯ごたえがあり、見た目も少し黒めです。鴨肉が入った味噌汁を合わせてご馳走になりました。鴨肉は少し癖のある味でしたが…。郷土料理はやはり良いものです^^*  お昼ごはんを食べた後は、松江駅前からシャトルバスに乗り、藩校サミット会場である松江市総合文化センターへ。13時から18時までのたっぷり5時間、サミットに参加し、講演を聞きました。大河ドラマの時代考証を務めており、藩校研究の一人者とも言うべきお方、学芸大学教授の大石学先生のお話を伺うことができたのが良かったです。卒論研究はまだまだ途中ですが、この貴重な体験を大いに活かしていきたいなあと思ったり…。 夜ごはんはホテルにて、駅弁をいただきました。その名も「およぎ牛弁当」…どうやら泳いで海を渡る牛がいるとか…水牛ではないんですよね、たぶん。いろいろな生き物がいるものです。荒波に揉まれて肉がたっぷりついたということでしょうか。とってもお肉が美味しかったです^^*

【2日目】

 滞在2日目(厳密には3日目ですが)のこの日は、藩校サミット参加者向けの1日観光ツアーに参加しました。参加者の大半がお年寄りだったので、完全に浮いた存在になりましたが…^^;参加者の方々と藩校や歴史について語り合うことができたのは楽しかったです!隣に座った方が某歴史上の人物の子孫だったりした時には、「ふおおおお!」となりましたもの。千葉出身なので、いっそのこと「佐倉藩主の孫です」とでも名乗ろうかと思いましたが、さすがに嘘はよくないので却下。  松江城に行きました。とにかく暑かった!おまけに高台にあるので、ものすごく疲れました。天守閣まで行くのも一苦労…というか、すでにバテバテでした。ご高齢の方々がスイスイ登っていく中、ぜぇぜぇと息が上がる21歳の私…本当に情けないものです。昔の人はどうやってこんな大変なお城で過ごしていたのでしょうか。しかも着物で…。にわかには信じられません。お城といえば会津若松城が大好きな私ですが、松江城もなかなかの趣でした。全体的に地味なイメージですが、中は本当に広い!資料展示もあり、充実していました。  松江城散策の後は堀川遊覧へ。雨空ではありましたが、のんびりとした時を過ごすことができました。そういえば、この辺りはNHK朝の連続小説「だんだん」の舞台にもなったらしいです。私は見ていなかったのでいまいちわからなかったのですが…。「だんだん」とは、松江の方言で「ありがとう」という意味。可愛い言葉です。 この日のお昼ごはんは堀川ビール館にて郷土料理をご馳走に。ここでも出雲そばをご馳走になりました、が、うっかり間違って醤油をぶっかけてしまい…味が大変なことに。食べ物は粗末にしてはいけません…ちゃんと食べましたけどね!  お昼ごはんを食べた後「松江フォーゲルパーク」へ。 花と鳥(フクロウ!)がメインの庭園です。フクロウのショーとか、初めて見ました!時間がなくてゆっくり見ていられなかったのが残念ではありますが、花々も色鮮やかで綺麗なものばかり。手入れが行き届いているのでしょうね~♪

 観光ツアーの締めには出雲大社へ。出雲大社って一体何が有名なのかと思っていたら、この大きなしめ縄が有名だったのですね。事前知識もなく観光するとこういう恥ずかしい事態になります…。出雲大社というと、「出雲阿国」という巫女さんが有名だというイメージが強いです。  16時には出雲空港に到着し、羽田へ帰路につきました。短い間の強行軍でしたが、大満足な旅でした。たまには、幕末や戦国に関連する場所以外のところに行くのも良いものですね!さあ、卒論を頑張らなければ…><