2010年7月28日水曜日

【6月25日~27日】松江藩校サミット

 25日~27日にかけて、島根県の松江へ一人旅をしました。私の卒業論文のテーマは「江戸時代の藩校教育」なのですが、その研究の一環として、松江市内で開催される「全国藩校サミット」に参加するためです。藩校サミットとは、藩校教育を現代に受け継ごうという名目の元、研究者や藩校関係者(藩主の子孫の方々など…)が集まって講演をしたり、観光ツアーに参加するというもの。26日に講演会、27日に1日ツアーというスケジュールでした。

 前日に出雲空港入りし、2日間、濃厚な時を過ごしました^^*

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【1日目】

 滞在初日の午前中はフリー。講演会は午後からだったので、せっかくなのでひとり観光を楽しもう!と早起きして松江市内を巡りました。  松江観光に重宝したのがこちらのバス、「ぐるっと松江レイクライン号」です。200円で乗車することができ、松江のお城周りを中心に観光名所に連れて行ってくれます。1日乗車券は500円で、各観光名所の割引券付き。太っ腹です。  レトロな雰囲気の車内。赤いシートが綺麗です。椅子の前の荷物入れ袋の中には松江観光ガイドマップ(無料)や、素敵な出会いがあるかも…なお手紙まで。こういう細やかな気配りに嬉しくなりますね。運転手さんが女の人ばかりだったように思うのですが、それもスタイルのひとつ?!なのでしょうか。
 松江城周りの城下町を歩くことにし、バスを下車しました。松江といえば有名なこの人、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンです。1890年~94年にかけて松江に滞在し、松江尋常中学校などの英語教師を務めたギリシャ人。日本人の女性と結婚し、神戸に転居してからも、松江の風景を愛してやまなかったとか。  上の写真は「小泉八雲記念館」。八雲(ハーン)の人生や、残した数多くの作品が展示されていました。幼い頃に読んだ怪談話「耳なしほういち」「ろくろ首」「雪女」は、八雲の作品だったんですね。驚きです。  こちらは「小泉八雲旧居跡」。八雲が過ごし、作品を練ったという家が残っています。庭が手入れされていて綺麗でした。八雲は松江の風景の中に、数多くの妖怪や幽霊の姿を見ていたのかもしれません。  上の写真は八雲記念館の隣にある「武家屋敷」です。松江城周りには、数多くの武士の屋敷が立ち並んでおり、今もその面影を残しています。この屋敷は、唯一観光用に開放されているもの。270年前の古い姿がそのまま残っています。会津にあるような屋敷ほどの迫力や大きさはありませんが、しっとりとした赴きのある外観でした。    松江ではちょうどアジサイの季節。薄紫の花々が、屋敷に更なる彩りを与えていました。  上の写真は城下町から見たお堀の風景。遊覧船が通っています。松江城の周りを50分ほどかけて1周する船です。翌日に乗ることができました!派手ではないものの、古き良き日本の姿を懐かしむことのできる風景です。  お昼ごはんは島根名物・出雲そば。普通のそばよりも歯ごたえがあり、見た目も少し黒めです。鴨肉が入った味噌汁を合わせてご馳走になりました。鴨肉は少し癖のある味でしたが…。郷土料理はやはり良いものです^^*  お昼ごはんを食べた後は、松江駅前からシャトルバスに乗り、藩校サミット会場である松江市総合文化センターへ。13時から18時までのたっぷり5時間、サミットに参加し、講演を聞きました。大河ドラマの時代考証を務めており、藩校研究の一人者とも言うべきお方、学芸大学教授の大石学先生のお話を伺うことができたのが良かったです。卒論研究はまだまだ途中ですが、この貴重な体験を大いに活かしていきたいなあと思ったり…。 夜ごはんはホテルにて、駅弁をいただきました。その名も「およぎ牛弁当」…どうやら泳いで海を渡る牛がいるとか…水牛ではないんですよね、たぶん。いろいろな生き物がいるものです。荒波に揉まれて肉がたっぷりついたということでしょうか。とってもお肉が美味しかったです^^*

【2日目】

 滞在2日目(厳密には3日目ですが)のこの日は、藩校サミット参加者向けの1日観光ツアーに参加しました。参加者の大半がお年寄りだったので、完全に浮いた存在になりましたが…^^;参加者の方々と藩校や歴史について語り合うことができたのは楽しかったです!隣に座った方が某歴史上の人物の子孫だったりした時には、「ふおおおお!」となりましたもの。千葉出身なので、いっそのこと「佐倉藩主の孫です」とでも名乗ろうかと思いましたが、さすがに嘘はよくないので却下。  松江城に行きました。とにかく暑かった!おまけに高台にあるので、ものすごく疲れました。天守閣まで行くのも一苦労…というか、すでにバテバテでした。ご高齢の方々がスイスイ登っていく中、ぜぇぜぇと息が上がる21歳の私…本当に情けないものです。昔の人はどうやってこんな大変なお城で過ごしていたのでしょうか。しかも着物で…。にわかには信じられません。お城といえば会津若松城が大好きな私ですが、松江城もなかなかの趣でした。全体的に地味なイメージですが、中は本当に広い!資料展示もあり、充実していました。  松江城散策の後は堀川遊覧へ。雨空ではありましたが、のんびりとした時を過ごすことができました。そういえば、この辺りはNHK朝の連続小説「だんだん」の舞台にもなったらしいです。私は見ていなかったのでいまいちわからなかったのですが…。「だんだん」とは、松江の方言で「ありがとう」という意味。可愛い言葉です。 この日のお昼ごはんは堀川ビール館にて郷土料理をご馳走に。ここでも出雲そばをご馳走になりました、が、うっかり間違って醤油をぶっかけてしまい…味が大変なことに。食べ物は粗末にしてはいけません…ちゃんと食べましたけどね!  お昼ごはんを食べた後「松江フォーゲルパーク」へ。 花と鳥(フクロウ!)がメインの庭園です。フクロウのショーとか、初めて見ました!時間がなくてゆっくり見ていられなかったのが残念ではありますが、花々も色鮮やかで綺麗なものばかり。手入れが行き届いているのでしょうね~♪

 観光ツアーの締めには出雲大社へ。出雲大社って一体何が有名なのかと思っていたら、この大きなしめ縄が有名だったのですね。事前知識もなく観光するとこういう恥ずかしい事態になります…。出雲大社というと、「出雲阿国」という巫女さんが有名だというイメージが強いです。  16時には出雲空港に到着し、羽田へ帰路につきました。短い間の強行軍でしたが、大満足な旅でした。たまには、幕末や戦国に関連する場所以外のところに行くのも良いものですね!さあ、卒論を頑張らなければ…><

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