2010年7月28日水曜日

【感想】洋画×1、邦画×1

 6月と7月に映画を1本ずつ見ました。ひとつめは、洋画「アリス・イン・ワンダーランド」。3D&ティム・バートン監督の映像に惹かれて見に行きました。もうひとつは、邦画「借り暮らしのアリエッティ」。じぶり映画はハウル以来なので久々です。せっかくなので、感想を記しておくことにしました。ネタバレ自重していませんので、ご注意をば。



【アリス・イン・ワンダーランド】

 ティム・バートン監督といえば「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープスブライド」など、ゴシックでブラックな世界観を描く方、というイメージが(私の中では)強かったです。アリスのお話もその例に漏れない雰囲気を描いてくれるだろう!と期待していました。ゴシックロリータの世界でも「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」は良く題材に取り上げられていたように思いますし…独特の世界観が何ともいえない魅力を醸し出してくれている作品です。
 そん多大な期待を胸に抱いていたからでしょうか、正直、「ちょっと期待外れかな」という感想。10年後のアリスが再びワンダーランドへ…という展開は良いとは思うのですが、ワンダーランドの住人たちのイカれた雰囲気がいまいち平坦になりすぎている感じがしました。ジョニー・デップの帽子屋さんはビジュアルも内面も素敵なのに、出番が少なくてよくわからないまま終ってしまった感じも。赤の女王の孤独ゆえの行動とか、白の女王の腹黒さとか(絶対腹黒いよあのひと!)そういう深い部分をもっと見せて欲しかったな。

 ティム・バートン監督は、醜さや傲慢さの裏にある寂しさや切なさを描くことに長けていると思います。ナイトメア・ビフォア・クリスマスなんてまさにそんな感じ。グロテスクな外見のキャラクターたちの抱える気持ち、そういうものを素敵に描いてくれた作品です。アリス・イン・ワンダーランドもきっとそうに違いない!と期待していただけに・・・うむむ、残念でしかない。「勧善懲悪」なディズニー的考え方に染まっちゃった感じがするなあ。もっとゴシックでホラーでイカれてて、だけどどこか切ない、そんなワンダーランドが見たかったです。・・・中二病過ぎやしますかね。


【借り暮らしのアリエッティ】

 別名、「借りっぱなしのアリエッティ」なんて言われていますが!確かにそうだけれども!個人的には大好きな作品になりました。100分という短い映画ですが、中身は濃いと思います。ジブリの本領発揮!とでも言わんばかりの美しい映像&音楽にまず惹き込まれます。小人の目から見た人間の世界の描き方は本当に凄かったなあ。思わず感嘆の息が漏れました。生き物から見た人間の世界もきっとこんな感じなんだろうな。聳え立つ冷蔵庫、大きな音を鳴らす時計・・・。
 ジブリのキャラクターって、どこか野暮ったくて、あるいは非現実的過ぎて、「すきすきだいすき!」とはならない人物ばかりだったんですが(失礼な物言いですみません)本作の主人公であるアリエッティは本ッッッッ当に可愛いです!女の子らしい仕草とか、素直なところとか。自分のせいで家族に迷惑をかけた・・と落ち込むシーンとか、きゅーんとしちゃいました。志田未来ちゃんの声もジャストフィットしてて素晴らしい~~。その他のキャラクターも愛らしい方ばかり。寡黙なお父さんは格好良いし、どこか子どもっぽいお母さんは可愛いし。人間の男の子、シュウ君の達観ぶりも魅力的。藤原竜也が声優になっているスピラーのつんでれっぷりはニヤニヤせざるを得ない可愛さです。もっと出てきて欲しかったな~。
 
 ジブリなようでジブリらしくない感じも少々あったものの(若干ディズニーちっくに思えたのは私だけ?)、やっぱり好きです、この作品。DVD購入決定!

***

 次は「トイストーリー3」を見に行きたいなあと思いつつ・・・^^*

2 件のコメント:

  1. アリスの秀逸なイメージならニコ動にあふれてるのにね!「不思議の国のアリス」とか「Mrs.pumpkinの滑稽な夢」とか…

    返信削除
  2. よっちゃん>
    アリス≒ハロウィンなイメージはあるよね~マザーグースとかもそうかも。映画はあと一歩って感じだったな~><

    返信削除