2010年6月2日水曜日

【歴史】5月25日、「龍馬伝展」へ

 去る5月25日には、高校時代の親友(龍馬好き)と共に江戸東京博物館で開催中の「龍馬伝」展に行って参りました。平日の昼間から行ったのでまあすいているだろうと思いきや、すごい人・・・。龍馬人気を感じました。

 昨年の夏に同じ友人と一緒に高知に赴いていることからもわかるように、大の歴史好きの二人です。龍馬トークをしながらじっくりと見て回ることができました。龍馬さん関係の史料は殆どが手紙なので、見ていてもそんなに面白くは無い(勿論発見はありますが)かなあという感じではあったのですが、さすがは大河ドラマの展示会。手紙以外の史料展示を充実させていたり、龍馬以外の人物の史料(新選組の「誠」の腕章もありました)を置いてみたりと、飽きさせない作りになっていました。中でも印象に残ったものをここにあげておきます。

●平井収二郎辞世の句
 大河ドラマ「龍馬伝」では宮迫さんが演じた、血気盛んな若者でした。土佐勤王党員の一人として、20代のうちに切腹させられてしまいます。切腹前に獄中で詠んだと言われる辞世の句が今でも残っています。何と、紙に墨で書かれたものではなく、爪で痕をつけて書いたものです。思わず息をのんでしまいました。収二郎の悔しさや辛さが滲み出ているかのような痕と、文字。この辞世の句は、収二郎の死後に、妹の加尾が墓碑に刻んだらしいです。が、結局は藩吏に削り取られてしまったとか。亡くなった人に対してもこの仕打ち、何とも空しいというか、憤りを感じます。現代では「辞世の碑」が建てられているそうなので、ようやく、供養できたと考えても大丈夫でしょうか・・・。

●武市半平太獄中の絵
 収二郎の辞世の句の隣に置いてありました。大河ドラマ「龍馬伝」の中でもよく絵を描いているシーンが出て来ますが、実在の武市さんも絵が上手だったんですね。上述の収二郎の辞世の句には、悔しさが滲み出ていましたが、武市さんの絵は寧ろ穏やかで、コミカルな感じすら受けました。土佐勤王党の終わり、そして、自分自身の人生の終わりをも見つめていたのかもしれません。

●「近江屋」再現
 龍馬さんが命を落とした「近江屋」の一室が再現されたものです。龍馬さんの血が付着しているという屏風もありました。私が行った時にはもう本物の展示期間は終わっていて、復元された屏風ではありましたが、それでも、部屋がそのままの形で再現されているというのがリアリティ溢れていて。志半ばで命を落とした龍馬さんの無念さが伝わって来ました。


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 龍馬さん関係のところに行っていつも思うのが、龍馬人気の凄さ。大河ドラマ効果だけでは無い、根強い人気をひしひしと感じます。若い男性の方(20代~30代前半)に特に指示されているように思えます。「龍馬のようになりたい!」と語る人(政治家や起業家の方々含む)もとても多いです。龍馬も、まさかこんなに英雄扱いされるとは思っていなかったかもしれません。だって、龍馬は、別に誰かにあこがれて行動していたわけではないから。・・・現代の人々は、龍馬を「あこがれの対象」とするよりも寧ろ、「龍馬を超える英雄となる人物」を目指して行動するべきではないでしょうか?

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