2010年6月1日火曜日

【史跡】5月15日~17日、函館五稜郭祭、その①

 先月の15日から17日にかけて、2泊3日で函館旅行をしました。「函館五稜郭祭2010」を見るためです。箱館戦争終結の日を記念して行われているというこのイベント。蝦夷共和国贔屓の私としては、「降伏の日」を笑顔でたたえるという気にはなかなかなれないのですが。それでも、現代に根付く蝦夷共和国の方々の精神には感動せざるを得ません。函館五稜郭周辺→土方歳三コンテスト→蒼血碑→五稜郭祭パレード→江差開陽丸青少年センターという順で観光してきました。以下、写真と、レポートなどを。


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【5月15日】

 4時半起きで羽田空港へ。直前までゼミやら飲み会やらがあったのでヘロヘロでしたが、蝦夷共和国に向かうとなれば元気元気です。アサイチの飛行機に乗って函館空港へ。1時間程度に到着したことにびっくりでした。意外に近いんですねえ…(家から東京に行くより近い…!)  函館空港に着いた途端こんな素敵な土方さんがお出迎え。麗しいです。「函館土方歳三記念館」には2007年の旅行の時に行きましたが、今回は時間の関係で行きませんでした。また行きたいものです。隣には石川啄木さんがいたけどカット。石川さん、ごめんなさい… まずは「土方歳三最期の地碑」へ。土方さんが命を落としたといわれている「一本木関門」付近に立っています。福祉センターの裏にあるので微妙にわかりづらい…と思いきや、看板があってわかりやすかったです。きっと観光で来られる方が多いんでしょうね。
 五稜郭祭初日ということもあり、きれいな花が何束も置かれていました。土方さんの格好良いお写真も。愛されているなあ、と、感じます。以前(2007年)に来た時には小さい祠があったんですが、今回はありませんでした。祭中だからかな??お線香をあげそびれてしまったのが残念無念です。  最後の地碑に到着してから20分くらしてから、何やら音楽が。これは新政府軍のッ・・・・!?と身を固くするわたしの気分は完全に蝦夷共和国です。そうして現れたのは総裁・榎本さん、新政府軍の黒田さん、額兵隊や会津藩、伝習隊の方々…まるでタイムスリップしてきたのよう!皆さん凛々しい姿でした。どうやら、現役の警察官や自衛官の方々だということ。本物の銃を腰に下げていて、空砲を撃つというパフォーマンスもあります。(興奮しすぎて写真に撮り忘れた…)土方さんも、まさか自分の碑の前で新政府軍と幕府軍が入り混じってパフォーマンスするとは思っていなかったでしょうね。とにかく圧巻でした!  セレモニー自体は20分程度で終了し、現地マスコミの方々の取材の目から逃げつつ(恥ずかしい)手を合わせてから、おひるごはんを食べに向かいました。腹が減っては戦はできぬ、ということです。おひるごはんを食べた場所は函館駅から朝市を通った辺りにあるお店「函館大手町ハウス」です。1918年完成の歴史ある建物を改修して作ったという店内は、重厚かつモダンで美しい!2名分のアフタヌーンティーセットを頼みましたが、とにかく美味でした。スコーンってパサパサしててあんまり美味しいイメージなかったんですが、ここのは本当に美味しかったです。店員さんも柔らかくて優雅な雰囲気。ぜひ、また行きたいです♪
 おひるごはんを食べて満腹になった後は、いよいよ五稜郭周辺へ!市電に乗って「五稜郭公園前」駅に向かいました。自宅で天気予報をチェックしていたところ、「北海道では満開の桜を観賞できます」という嬉しいニュースを聞きました。実際のところどうなんだろう・・・?とワクワクドキドキで行ったのですが…思わず言葉を失ってしまうかのような桃色がそこには広がっていました。ちょうどお天気に恵まれ暖かったということもあり、最高のお花見日和☆タワーに上るのは少し後にすることとして、まずは公園に行きました。
 公園の中はまるで桃色の絨毯を広げたかのよう!見渡す限りの桜・桜・桜。高台へ行けば行くほど、桜の木を眼下に見下ろすという形になるわけで…こんな経験、なかなかありませんよね。東京での桜を見逃していただけに、感動もひとしおでした。土曜日でかつ祭の開催中だったということもあり、地元の人たちがお花見に繰り出していて、公園の中は大盛り上がり!それでも人で埋め尽くすことができないということに、五稜郭そのものの大きさを感じます。
 公園内では、今年7月に完成予定という「箱館奉行所」の工事が進んでいました。もう外観はほとんど出来上がってましたので、写真をパチリ。こちらのページで工事の進捗状況を確認することができます。中には資料館とかもできるんでしょうか?以前は公園内にあったという「市立函館博物館五稜郭分館」がなくなってしまっていて、資料館好きとしては物足りない気分もあったので、完成が待ち遠しいです。
 この写真は、知る人ぞ知る、「公園内の食糧庫の裏にある松の木の土饅頭」です。お花見の賑わいを見せる中心部からは少し離れたところにあります。なぜわざわざこの場所に行ったのか?それは、この松の木の下に土方さんの遺体が埋葬されたというお話があるからなのです。土方さんと同時期に亡くなった伊庭八郎も同じところに埋められたとか。本当かどうかは定かではありませんが、箱館戦争で命を落とした数多くの人々の姿を見守ってきたであろうこの松の木の傍らに立つと、不思議と、しんみりとした気持ちになりました。・・・そんなこんなでまったりと公園内を散歩しつつ、いよいよ五稜郭タワーへ。
 今の五稜郭タワーが完成したのは2006年とのことで、意外に最近です。私は昔のタワーに行ったことはないのですが、昔のタワー展望台からは五稜郭の全貌が見下ろせなかったとか。そう考えると、今のタワーは、五稜郭の全景は勿論のこと、函館市内の様子をぐるりと見渡せるので、素敵です。桜の桃色に包まれる五稜郭の姿は絶景でした。あまりの麗しさに、2日間連続でタワーに登ってしまうほどに。そのエピソードは後ほど・・・。

 タワー1階アトリウムでは五稜郭祭恒例の「土方歳三コンテスト」が開催されていました。どのような人が参加されているのだろうか、と、気になって覗いてみて、びっくり。参加者の皆さんの気迫に押されました。土方さんに対する愛が半端ないです。若い男性からおじさん世代の方、あるいは女性の方まで、様々な人がいました。優勝賞金はなんと10万円!ちょっと出てみたいなあ・・・とか、思ったり・・・。見果てぬ夢ですが・・・!コンテスト終了後は、参加者の方々が思い思いのポーズを取って写真に応じていました。とても格好良い(イメージ通り!)なおじさまが銅像の下でポーズを取っていたので、私も思わずパチリ。掲載許可を頂いていないのでブログには載せませんが、私のお気に入りです!

 ・・・そうこうしているうちに時刻は17時に。タワーは19時までやっているのですが、何せこの日は朝4時半起きですでに体はへとへとに・・・ホテルに行って休んでから、夜桜見物に繰り出すことにしました。ちなみにホテルは、五稜郭タワーに一番近いということで選ばせて頂いた、「ホテルウィングインターナショナル函館」さん。我が儘を言って五稜郭タワーの見える部屋にしてもらいました!最高でした!そういて2時間ほどの休憩を経てから、いよいよ夜桜見物へ!
 公園内はもうほろ酔いのお花見客で一杯です。実は私、夜桜見物は生まれて初めてでした。お酒にも強くないので、あんまりお花見とか飲み会とかしないんですよね・・・なんてもったいないことをしていたのだろうかと、今更ながら後悔。夜桜がこんなにすばらしいものだったとは!五稜郭タワーも白くライトアップされていて、桜の木から浮き出ているようでした。  この桜なんて、何だか「薄桜鬼」の世界のようです(薄桜鬼は新選組を題材にしたファンタジーゲーム・アニメです)隣には五稜郭祭ののぼり旗も掲げられていて、良い雰囲気です。
 土方さんや蝦夷共和国の方々も、こんなふうに桜を見ながらお酒を飲んだりしていたのかな・・・と、想像すると、少しだけ心が温かくなります。いつの世も、桜の美しさは変わらないのでしょうね。
 夜ご飯はかの有名な「ラッキーピエロ」で食べました。土方歳三ホタテバーガーは残念ながら売り切れでしたが、大人気のチャイニーズチキンバーガーが美味でした^^*何やら抽選に当たって商品の缶バッジとアイスクリームをもらってしまったり・・・旅の初日は好調でした!

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