2010年12月5日日曜日

記憶の記録

記憶って何だろう。思い出って何だろう。

形にはならないもの、人々の頭と心に残っているもの。

それを残すためにはどうしたらいいんだろう。

ずっとずっと覚えていればいいのかもしれない。

でも、人間はコンピュータでは無いから、ずっとずっと覚えていられることはできない。

いつかは忘れてしまうし、死んでしまえば無くなってしまう。

だから、残したいと思う。

記録とは、記憶を残すために、思い出を残すために、人々が編み出した行為。

その行為は、今や多岐にわたる。

絵、文字、紙、冊子、日記、本、写真、映像。

メール、ブログ、フロッピーディスク、USB、ハードディスク、SNS、ワード、パワーポイント。
 
その行為は、今後も進化し続けるだろうと思う。

その流れを止めることはできない。

時が経つにつれて、何かが淘汰されていく。忘れ去られていく。それは仕方のないことで。


仕方のないことなのだけれど。


どうしても失いたくない行為がある。

たとえば、手書き文字の温かさ。たとえば、擦り切れた写真の色とにおい。

たとえば、書きためた日記帳の重み。たとえば、大切な人がくれた絵の優しさ。


***




文字が、好きだな。

わたしは。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿