2010年8月7日土曜日

【感想】戦場からのラブレター、戦争への想いを馳せる時

 少し間が空いてしまいました。気がつけば8月も7日に。もう後12日程でドイツ渡航なわけですが、何だか実感が湧かないうえに殆ど準備が出来ていません。海外に行く度に苦労するのが洋服管理です。日本は毎日毎日うだるような暑さですが、はたしてドイツはどうなのか…。検討もつかず。結局、夏服から春服まで大量に必要な始末。ううむ、困りました。しかし幸いなことに、新しいスーツケースを購入した(正確には、買ってもらった)ので、収納する荷物の量はあまり心配しなくてもよさそうです。

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 BGMは「死んだ女の子」。元ちとせさんの歌で、原爆投下により亡くなった女の子の気持ちを読んだ歌です。友人のTwitterで知って初めて聞いたのですが、ストレートな歌詞に言葉を失いました。もっと多くの人に聞いてほしい歌です。All Aboutにて取り上げられた記事はこちらから。
 私事ではありますが、私は幼い時から戦争のことを描いた物語を読むのが好きでした。なぜ好きだったのか、今となってはよくわかりません。「戦争」という未知のものに対しての興味と、そこに生きた人間たちの姿に、惹かれていたのだと思います。ある程度大きくなり、「戦争」についての理解が深まる程に、それらの物語への興味は薄れていきました。正確には薄れたわけではなく、寧ろ今でも興味があるのですが。…生々しく迫ってきてしまったから、でしょうか。とにかく、昔のような「読みたい読みたい読みたい!」という欲望は無くなってしまったように思います。
 それでも8月になると、心のどこかが、叫びます。私の中の何かが、言います。「目を背けるな」、と。「目を瞑るな」、と。戦争の記憶が薄れていく現代社会。危機感はあるけれども、どうしたら良いのかわからない。そんな状況の中で、叫んでいるのです。

 8月4日のNHKクローズアップ現代で取り上げられたテーマは興味を惹くものでした。「戦場からのラブレター」…戦地に送られた兵士の方々が、恋人や妻に送った手紙について特集していました。極限状態の中で、ただひたすらに、愛する人に向けて手紙を綴った若者たち。そうして、愛する人に会えることなく命散っていった若者たち。戦争は罪です。戦争は悪です、もう二度と、起こしてはならないものです。

 どうか、どうか、平和な世の中が今後も続きますように、と。願うことしかできない私は無力なのかもしれません。それでも、願わずには居られない。8月のうだるような暑さの中で、願い続けます。

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