2010年9月26日日曜日

【旅行・留学】8月18日~9月5日、ドイツ滞在記

 お久しぶりです、arisanetです。何だかんだでブログを放置して早1ヶ月。そろそろ閲覧者(主に父)に何か言われそうなので、今更ではありますがドイツ滞在の記録を付けていこうかと思います。
 8月18日から9月5日にかけての約3週間、ドイツに行きました。以前の日記にも書きましたが、「日独ユースサミット」というイベントに参加するためです。日本とドイツの若者(学生)が集まり、観光や議論を通して交流し合うものです。渡航前は語学的な意味でも対人関係的な意味でも不安で一杯でしたが、いざ行ってしまえば何とかなってしまうもので。いつも思うのですが、だいたい不安に思ってることは懸念に終わるのです。勿論、「備い有れば憂い無し」という言葉もありますので、不安に思うことは悪いこととは限らないんですよね。
 訪問した場所は、フランクフルト、ヴォルクスブルク、ベルリン、ポツダム、ニュルンベルク、ローテンブルク、ミュンヘン、フュッセン、ザルツブルク(オーストリア)といった主要都市です。その中で、大統領府、ドイツ外務省、連邦議会議事堂、日本国大使館への表敬訪問をも行いました。たくさんの距離を歩いて、色々な人に会って、観光をして、ディスカッションをして・・・と、体力的にも精神的にもかなりきついスケジュールでしたが、日本にいる時よりも数百倍充実した日々を過ごせた気がします。おかげで、帰国後はしばらく燃え尽き症候群になってしまったり。海外の力は偉大ですね。
 さて、今回の滞在を通して学んだこと。それは、主に3つあります。最初に述べておこうと思います。ちなみに、何故3つなのかは・・・以前、ゼミでお世話になっている先生に、「物事の記録を残す時は、その要点を3つ示せばいい」と言われたからです。それに倣おうと思います。

①「日本人」はどこに行っても「日本人」であるということ
 自分自身が「日本人」であること。それを強く感じるのは、日本に居る時よりも寧ろ、海外に居るときの方かもしれません。海外に一歩踏み出せば、私は「外国人」になる。異国からきた人になる。アジアの人になる。そして、日本人になる。だからこそ、聞かれることはたくさんあります。「日本ってどんな国?」「日本料理でおすすめなのは何?」「日本の大学ではどんな勉強をしているの?」普段考えていないようなことも、たくさん聞かれます。それに答えられないことも多々あります。そのたびに、私は悔しい思いをします。ああどうして日本人なのに答えられないのだろう!と。
 日独ユースサミットのディスカッションで、私は、「ファンカルチャー」を扱うグループに属することとなりました。ドイツで有名な、フットボール(サッカー)のファン心理や文化について議論し合うというものです。ディスカッションやフィールドワークを通して、ドイツのファンカルチャーについての理解を深めることはできました。その一方で、日本については、何も紹介できなかったような気がしています。「日本ではどんな風にサッカーの試合を応援しているの?」という質問に対して、私はうまく答えられませんでした。サッカーについて興味がなかったというのが最大の理由ですが・・・。悔しくて悔しくてたまらなかった。どうして、自分の国のことなのに、わからないことがこんなにたくさんあるのだろう?結局、日本についての考察が進んでいないままに、最終発表を迎えてしまいました。
 私は日本が好きです。私は日本人であることに誇りと責任を持っています。日本の歴史が好きなのも、そんな気持ちからだと思います。でも、私はまだまだ未熟です。もっと、もっと、知らなければならない。そしてそれらを、外へと伝えて行かなければならない。切に、そう思います。日本人であるということ、日本人で居なければならないということ。それは簡単なようで、とてもとても難しい。

②外国語を話すと、素直になれるということ
 今回の滞在では、基本的に英語を話していました。ドイツの方々は皆さん英語が上手だったので、語学で困ることはありませんでした。それでも、ドイツ語を話せないといけないな!という場面は多くありました。もうすぐ社会人になる身ではありますが、ドイツ語の勉強は続けていきたいなあと思っています。付け焼き刃ではあったけれど、ドイツ語を学んでいたのは良かったかな!自己紹介や簡単な挨拶をドイツ語で言うことで、ドイツの方々に喜んでもらえたのはうれしかったです、純粋に!^^*
 英語であれドイツ語であれ、外国語を話すと、素直になれる気がします。実際に、素直になっている気がします。外国語には、日本語のような「曖昧な」表現がないからです。楽しい時には楽しい、悲しい時には悲しい、悔しい時には悔しい。直接的に言うしかありません。はじめのうちは、(それこそ一番最初に留学をしたオーストラリアでは)苦労しました。行きたいか行きたくないか、と言われて、「どっちでも・・・」という時。どうしたらいいのか、と。
 実際に、ドイツ滞在中もその「曖昧な」表現をしようとしたが故に苦労することがありました。それは、グループで最終発表に向けての準備をしていた時。発表の場で、寸劇をするか否かという点が議論されていました。ドイツ人のリーダーが、私たち日本人グループに尋ねました。「日本人の子たちとしては、どう?寸劇はしたい?」-彼女はおそらく、日本人があまりactingを好んでいないという事情を知っていたのでしょう。日本人達は少しの戸惑いの後、こう伝えました。「皆がやりたいならやってもいいよ」・・・それは、「どっちでもいいよ」というニュアンスでした。すると彼女は、他のグループのメンバーにこう伝えました。「日本人の子は、寸劇をやりたいって言ってるわ」。確か、"Japanese people want to act!" といった言葉だったと思います。私達は当然、困惑しました。don't wantかwantか、その二択しかないことに。結局、準備が間に合わなかったために、寸劇をやる機会はなくなったのですが・・・。曖昧な表現はいけない。もっと素直に、自分をさらけださなければ駄目だということを、そのとき強く感じました。
 その気持ちがあったからかもしれません。英語を話すと、日本に居る時よりもずっとずっと素直で積極的な自分になれました。その結果、色々なことがあったりしたのですが・・・(not友情but恋愛!)まあ、それも旅の醍醐味でしょうか!

③人を好きになるために、旅を続けているのだということ。
 敬愛する歌手、中島みゆきさんの歌に「一期一会」というものがあります。かつて、「世界ウルルン漂流記」という番組の主題歌として有名でした。「人間好きになりたいために/旅を続けているのだろう」・・・その歌詞の通りだと、今回の滞在を通して感じました。
 私は人間が好きではありません。嫌いだと言うよりは、「苦手」という意識が強くあります。一人っ子だからでしょうか。どう接していけば良いのか、相手が何を考えているのかがわからないのです。だから、他人に対して、必要以上に「構えて」しまうことがすごく多いです。仲良くなるまでがすごく長い。社交的で明るいように見えて、すごーく、人見知りです!
 それなのに、私は旅をすることが好きです。旅だけではありません。何か新しいことに挑戦することも、好きです。人見知りで人嫌いな自分に鞭打って、あちこちに出かけています。それが何故なのか、自分でもわかりませんでした。人が苦手なら、家に閉じこもっていればいいのに、何故か私はそれをしません。胃が痛くなるのはわかっているのに、人と接しようとします。矛盾している自分の姿勢。・・・実はそれは、「矛盾」ではなかったのです。私は人が苦手で、それでも人を好きになりたいからこそ、色々なところに出かけているのです。中島みゆきさんのおかげで、自分自身の気持ちを理解することができました。
 これからも私は、旅を続けていくと思います。人を心から好きになるために。外国を、日本を好きになるために。どんな未来が待っているのか、とっても楽しみです。

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 それでは、写真を載せていきます!ひとつひとつの説明を載せるのは少し大変なので、写真だけ・・・。怠惰ですみません;我が愛用のデジタル一眼レフカメラで撮影したので、我ながら上手く撮れたのではないかと!・・・ちょっと自意識過剰ですかね。

【ルフトハンザ航空】

【フランクフルト】

【ヴォルクスブルク】

【ポツダム】

【ベルリン】

【ニュルンベルク】

【ローテンブルク】

【フュッセン(ノイシュヴァンシュタイン城周辺)】

【ミュンヘン】

【ザルツブルク(オーストリア)】

【ビアガーデン@ミュンヘン】

【帰りの飛行機から】


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 今度は私から、ドイツの方々に向けて、何か恩返しをしたい!そう思う今日この頃です。